日宋漢籍交流史の諸相―文選と史記、そして白氏文集 新・日中文化交流史叢書(一期) 陳翀/王勇 主編 |
| 出版社:大樟樹出版社合同会社/浙江出版集団東京株式会社発売 | 出版年:2019年06月 | コード: 306p
ISBN/ISSN 9784909089274 |
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日本と中国の研究者が、専門知識を背景に人や書籍を媒介とした両国の交流をひも解く叢書。主編は、元号「令和」の考案者とされる中西進氏らが編纂の『日中文化交流史叢書』(1995年発行)にも参加した、浙江大学の王勇教授が務めた。 第一期は全10冊で、1冊ごとに一人ないし二人の著者が、自らの研究に関わる内容を記述した。王勇氏に加え、神鷹徳治氏、徳田武氏、陳翀氏、張偉雄氏らが執筆にあたった。 中国有数のブックデザイナー、呂敬人氏の「敬人設計工作室」がジャケットなどのデザインを担当した。「日中」の漢字をベースに制作した図案を各部に配するなど、「日本と中国の交流」をグラフィカルに表現している。
目次: まえがき
第一章 『集注文選』に関する平安史料の解釈を巡って―日本漢籍注釈史に関する一考察 第二章 平清盛の開国と『太平御覧』の渡来―東アジア漢籍交流史に関する一考察 第三章 上杉本『史記』の原本形態と渡来時期について―厳島神社旧蔵本の可能性をめぐって 第四章 洪邁『夷堅志』の成立過程とその「偽書」の出版―南宋出版史に関する一考察 第五章 中世漢籍書写史料としての奥書―旧鈔本白氏文集巻末識語を読み解く 第六章 景祐四年刊『白氏文集』の抄出と転写―『管見抄』の発見経緯とその奥書に関する考察 第七章 尊円親王筆白氏詩巻の文献的価値について―その書写底本及び逸詩「看碁贈人」に関する考察 第八章 烏有の宋本―竹添井井「左氏会箋序文」に見える「剽窃」
附論Ⅰ 唐詩新釈(上)―杜甫詩における文選李善注の受容に関する一考察 附論Ⅱ 唐詩新釈(下)―王之渙詩における初唐類書の受容に関する一考察 あとがき 主要人名索引
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